特殊な属性
Earth Studio のほとんどのアニメーションは、[Camera Position(カメラの位置)] 属性と [Camera Rotation(カメラの回転)] 属性を使用して操作します。その他の属性を追加すると、Earth の外観をより詳細にカスタマイズできます。
属性の追加と削除
属性リストに属性を追加したり、属性リストから属性を削除したりするには、[Add Attributes(属性の追加)] メニューを使用します。属性のチェックボックスをオンにすると、その属性がタイムラインに表示され、キーフレームやアニメーションに使用できるようになります。
属性のチェックボックスをオフにすると、その属性がタイムラインで非表示になり、デフォルト値に戻ります。ただし、キーフレームを非表示にしても Earth Studio からは削除されないので、その属性を再びシーンに追加すると再表示されます。
カメラ ターゲット
[Camera Target(カメラ ターゲット)] 属性は、シーンに「注視点」を作成します。既存のカメラの回転値が上書きされ、カメラが常にターゲットを直視するようになります。
詳しくは、カメラ ターゲットをご覧ください。
視界
[Field of View(視界)] 属性は、フレームに表示する領域を指定します。この値はカメラの焦点距離に相当します。
Earth Studio では、視界は角度(度数)で測定されます。角度が大きいほど、表示される範囲が広くなります(広角レンズ効果)。角度が小さいほど、カメラの表示範囲が狭くなります(望遠レンズ効果)。
時刻
[Time of Day(時刻)] は、映画のような効果を生み出す便利な属性です。この属性を有効にすると、太陽の位置に基づいて、光、星、雰囲気がリアルにレンダリングされます。これらの要素は日時(GMT)の値で指定します。
光
Earth Studio では、場所およびその場所の時刻に基づいて、昼光、夜間、夜明け、夕暮れが再現されます。高度の高い場所では、Earth の夜間テクスチャが街灯とともにレンダリングされます。このテクスチャは 8,000 km から 3,000 km にかけてフェードアウトします。
3D の対象物には、既存のテクスチャに加え、光の角度に基づいて適切なシェーディングが適用されます。さらに雲の下に位置する景観には雲の影が追加されます。
星
ヨーロッパ南天天文台から提供される星のデータが、設定した日時に基づいて天空に配置されます。このデータは極めて精度が高く、すべての天体が正確にマッピングされます。設定した正確な時刻に日食も再現されます(2017 年 8 月 21 日、グリニッジ標準時 18:27 の米国をご覧ください)。
雰囲気
[Time of Day(時刻)] を有効にすると、正確な雰囲気効果が得られます。夜明けと夕暮れは特に美しく再現されます。
実際と同じように、雰囲気は天候の影響を受けます。曇っていたり、雨が降っていたりする場所は、薄暗く青みがかって見えます。
雲
Earth Studio では、Earth 上にデフォルトで雲がレンダリングされます。雲データはアメリカ海洋大気庁から 1 日に数回取得されるため、世界中の最新の気象パターンを正確に表すことができます。
[Time of Day(時刻)] がオフの場合、雲は 20,000 km 地点でフェードアウトし始め、8,000 km より下ではまったくレンダリングされません。
状況によっては、高度にかかわらず雲を表示したくない場合もあります。必要な対象物が雲で見えなくなってしまう場合や、特定の時刻に憂鬱な雰囲気になってしまう場合などです。[Clouds(雲)]属性を使用すれば、必要に応じて雲の表示 / 非表示を切り替えることができます。
海洋オーバーレイ
デフォルトでは、世界の海をレンダリングする際に海面地形が表示されます。[Ocean Overlay(海洋オーバーレイ)] 属性を有効にすると、なめらかな海面がレンダリングされます。[Time of Day(時刻)] と組み合わせると、美しい光の効果によって、太陽光が水面に反射する様子を表現できます。
カメラの角度に応じて、海洋オーバーレイは 630 km から 400 km の間でフェードアウトし、海面地形が再び完全に見えるようになります。